コーヒーブレイク

マジックに関連する映画(洋画)

岡田 明紀

2009/10/5


【マジックに関連する映画】

  • 『火と水 カブールの手品師』 (原題:Le Magicien de Kabur)(2009年9月11日放送)


  • 「ヒストリーチャンネル」で放送されたカナダのドキュメンタリー映画。
    2001年9月11日の同時多発テロで金融マンだった息子を失った日本人の
    父親が手品を通し、アフガニスタンのカブールに住む人々との交流
    を追った密着ドキュメンタリー。
  • 『ハヌッセン』(原題:HANUSSEN)(1989年)

    実在した人物エリック・ヤン・ハヌッセン(1889年〜1933年)の伝記映画。
    予言者、超能力者、千里眼を持つ男と形容されておりましたが、
    実際はユダヤ人の奇術師(本名:ヘルマン・シュタインシュナイダー)でした。
    映画では奇術師である事実には触れておらず、戦時中の負傷から回復する
    過程で不思議な能力を身につけたという解釈で描かれています。
  • 『神に選ばれし無敵の男』 (原題:INVINCIBLE)(2001年)


    『ハヌッセン』同様にエリック・ヤン・ハヌッセンが出てきますが、
    こちらではハヌッセンは脇役で、映画の主役は怪力のユダヤ青年です。
    こちらの映画ではハヌッセンの予言はすべてトリックだったことを示す
    シーンが出てきます。 
  • 『オーソン・ウェルズの フェイク』(1975年)
    (原題:F FOR FAKE)

  •  
    わずか25歳で映画史に残る名作『市民ケーン』を作った天才オーソン・
    ウェルズの遺作です。彼自身が手品の腕は相当のものだったらしく、
    この映画ではマジシャン役で出演しております。
    最初のシーンでコインマジックを披露しますが、本編の話は
    マジックとはほとんど関係ないストーリーになってます。
    タイトルのフェイクは「贋作」の意味です。

  • 『マジック』(原題:MAGIC)(1978年)


    アンソニー・ホプキンス主演のサイコスリラー。
    主人公はマジシャンという設定で「マジック」というタイトルですが、
    腹話術の話です。マジックネタは、殆どなかったと記憶しています。

  • 『マジック・ボーイ』 (原題:THE ESCAPE ARTIST)(1982年)

    フーディーニの牢屋抜けや水中脱出に挑戦する少年の映画。

    テクニカルアドバイザー:リッキー・ジェイ(Ricky Jay)
    ロックコンサルタント:ビル・ライルズ(Bill Liles)
    イリュージョンデザイン&コンサルタント:ジョン・ゴーン(Gohn Gaoghn)
 
  • 『ヨーロッパの夜』(1960年)
    (原題:EUROPA DI NOTTE)

 マジシャンのあいだでは、チャニング・ポロックの「鳩出し」で
 超有名な映画でありながら、日本ではソフト化されていない映画。
 一般的に知名度が低いからなのでしょうか。
 

  • 『スティング』(1973年)
    (原題:THE STING)

 1936年のシカゴを舞台にした詐欺師の映画。
 映画全体が
  1.下ごしらえ
  2.シナリオ
  3.ひっかけ 
  4.吊り店 
  5.しめ出し
            6.最後にぐっさり←これがタイトルの「スティング」の意味です
         の6つのパートで構成されている。
         3つ目の「ひっかけ」のパートでポール・ニューマン扮する詐欺師のゴンドル フがロバート・ショー扮するギャングの大物、
         ロネガンと列車内でポーカー勝負をするシーンでカードのすりかえを行いポーカーで勝利する。
         マジック指導:ジョン・スカ−ニ

【マジシャンが出演している映画】

  • 『テラー・トレイン』(1980年)
    (原題:TERROR TRAIN)

     デビッド・カッパーフィールドが出演。
     この映画の主演女優ジェイミー・リー・カーティスは、
     トニー・カーティスとジャネット・リーの娘ですが、
     トニーとジャネトが共演した映画にハリー・フーディーニの
     伝記映画『魔術の恋』(1953年)があります。

 

  • 『サイレント・ムービー』(1976年)
    (原題:SILENT MOVIE)

 マルセル・マルソーが1シーンのみ出演。
 マルソーはマジシャンではなくパントマイムの神様ですが、
 この映画のマルソーの使われかたは絶品です。アイディアの勝利。

 

【実在のマジシャンが役として出てくる映画】

  • 『フェアリーテイル』(1997年)
    (原題:FAIRY TALE: A TRUE STORY)

 “妖精を目撃した”という姉妹が巻き起こしたイギリスの
 実話を元にした話。実話の映画であるため、
 ハリー・フーディーニとコナン・ドイルが出てきます。
 当時フーディーニはアメリカ奇術師会の会長であり
 コナン・ドイルとは旧知の仲だったそうです。

  • 『魔術の恋』(1953年)
    (原題:HOUDINI)

 ハリー・フーディーニ(1874年〜1926年)の伝記映画。
 主演はトニー・カーティス。

 

 

  • 『超能力者/ユリ・ゲラー』(1996年)日本未公開
    (原題:MINDBENDER)

 ユリ・ゲラーの伝記映画です。
 手品師時代のユリも描かれている。
 ラスト5分位に本人も出演しています。

 

  • 『プレステージ』(2007年6月9日公開)
    (原題:THE PRESTIGE)

 クリストファー・プリーストの『奇術師』を原作に
 『メメント』のクリストファー・ノーランが監督したミステリー映画。
 19世紀末のロンドンを舞台にした二人のマジシャンが壮絶な騙しあいというか足の引っ張りあいを展開します。
 お互いが客を装って相手のステージに上がりマジックを失敗させようと画策します。マジシャンが主人公であるため、
 「瞬間移動」「水槽からの脱出」「拳銃の弾丸を素手で受け止める」などのマジックが多数登場します。
 また、劇中には、ディビット・ボウイが扮する「ニコラ・テスラ」という実在した科学者が登場したりもします。
 マジックの監修は、デビッド・カッパーフィールド。

【マジシャン役が出てくる映画】

  • 『タロットカード殺人事件』(2007年10月27日公開)
    (原題:SCOOP)

 タイトルからもわかるとおり推理モノですが、殺人事件の謎を追う役でマジシャンが登場します。
 ウッディ・アレンがマジシャン役で出演。
 マジックコンサルタント:スコット・ペンローズ(Scott Penrose)

  • 『魔術師』(1958年)
    (原題:ANSIKTET)

 北欧の巨匠イングマール・ベイルマンの監督作。
 19世紀のスウェーデンを舞台にマックス・フォン・シドー扮する
 魔術師の一座がとある町を訪れると一座がおこなう魔術がインチキである
 として捕らえられる。魔術師は、この世には科学で証明できないことが
 あると町の権力者に報復を企てるという内容。
 時代設定が19世紀となっているため、魔術師がエンターテイナー
 してではなく、人々を惑わすいかがわしい存在として描かれています。
 邦題は『魔術師』ですが、原題は『顔(ANSIKTET)』です。

  • 『81/2』(1963年)

 イタリアの巨匠フェデリコ・フェリーニ が
 自らをモデルにした自伝的な要素の強い作品。
 次回作の製作に行き詰った映画監督のグイドは、温泉地へ保養に出かける。
 その温泉地で読心術を使える魔術師に出会う。
 魔術師は、監督が頭に描いたことを見事に言い当ててしまう。
 なお、タイトルの意味は本編を入れたフェリーニ 映画作品の本数8本を意味します。
 1/2のは共同監督作品のこと。

  • 『Mr.BOO!インベーダー作戦』(1978年)

     ホイ3兄弟による香港コメディ映画。
     3兄弟の次男がマジシャンという設定で登場。
     劇中ステージでマジックを披露するシーンがありますが、
     その観客が何故か日本人で「東京から見に来た甲斐がありしたね」
     というセルフが出てきます。

  • 『シェイド』(2003年)
    (原題:SHADE)

     詐欺師の話がマジックの要素が多くでてきます。
     シルヴェスター・スタローンが伝説のギャンブラーに扮して登場。
     タイトルバックでは、華麗なトランプ裁きが見れます。
     実演しているのか、CGなのかは判別できませんでした。
     また、劇中にマジックキャッスルが登場します。

【マジックに関連する映画】

  • 『奇術師フーディーニ 〜妖しき幻想〜』(2008年)日本未公開
    (原題:DEATH DEFYING ACTS)

 タイトルの意味は「死をも恐れぬ行為」です。
 「メメント」のガイ・ピアーズがハリー・フーディーニに扮します。
 2009年7月29日にDVDがリリースされてます。
 マジックコンサルタント:スコット・ペンローズ(Scott Penrose)





  • 『秘密のミラクル・マジシャン』(2006年)
    (原題:Now You See It... )

 ディズニー・チャンネルで放送されたディズニー・チャンネル オリジナル・ムービー。
 全米のマジック自慢の子供たちが集められ、マジックの腕を競うという内容です。
 ・アレキサンダー・ハーマン
 ・ハリー・ブラックストーン
 ・ハリー・フーディーニ
 といった3大マジシャンの演目を再現する課題が子供たちに与えられます。
 後半の展開がファンタジーになってしまっており、本格的なマジック映画に
 なっていないのが、少し残念な点です。

  • 『フーディーニ/天才魔術師の生涯』(1998年)
    (原題:HOUDINI)

 脱出王で知られるハリー・フーディーニの生涯を描いたTV用映画です。
 ストリートマジシャン役で島田晴夫師が出演しています。

 

 

 

  • 『プリティ・ウーマン』(1990年)
    (原題:PRETTY WOMAN)

 本筋とは関係ありませんが、オープニングの数秒間にコインマジックのシーンがあります。

  • 『幻影師 アイゼンハイム』(2008年)
    (原題:THE ILLUSIONIST)

 最近DVD化された作品です。
 19世紀末のウィーンを舞台にイリュージョニストのアイゼンハイムが
 奇術を駆使して時の皇太子に果敢に立ち向かう。
 奇術を演じるシーンのほとんどがCGなのが残念なところですが、
 マジックコンサルタント:JAMES FREEDMAN、SCOTT PENROSE

 

  • 『レッドベルト 傷だらけのファイター』(2008年)日本未公開
    (原題:REDBELT)

 日本未公開の映画で、DVDにはなってます。 
 セロがハリウッド映画に初出演した作品です。
 しかしながら、映画の内容はマジック映画ではなくて格闘技映画です。
 格闘技とマジックの両方に興味がある方は楽しめるかもしれません。
 セロの出演シーンはちゃんとマジックしますが、1シーンのみで出番は少ないです。
 クライマックスに意外な役どころで再登場しますが・・・
 DVDの特典映像には、セロのマジックが収録されてます。

 セロの他にマジシャンのリッキー・ジェイも出演してますが、
 リッキー・ジェイは映画の中でマジックはしておりません。
 リッキー・ジェイは役者として他にもいくつかの映画(プレステージとか)に出演しています。
 彼はカード1枚を135フィート(約40メートル)投げたギネス記録の保持者でもありました。

 


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