コーヒーブレイク

エッセイ『ステージショーの魅力』

ymg47

中村 安夫

2010/5/17 更新


はじめに

今年の第47回横浜マジカルグループ(YMG)発表会では実行委員会のリーダーそして舞台監督を務めさ せていただきました。ステージショーを創る楽しさを改めて実感しました。そこで、この1年間、考えてきたことを書き綴ってみたいと思います。

目次

 

その4「お客さまの感想」 (2010/5/17)


前回は、発表会9カ月前にまとめた基本構想を紹介したが、発表会終了後に寄せられたお客さまからの感想を読むと、予想以上に良い評価をいただいたようだ。

以下に紹介する、お客さまの感想は大変ありがたい内容だった。

 素晴らしい・楽しい時間を有難うございました。

 色彩(いろ)を全体のテーマにしてそれに従って、各演者が
それなりに取り入れられていたことと、
皆さんが音楽とぴったりと合った演じ方をされ、相当練習された
ことが良くわかり、一緒に行った友人と感心して帰途につきました。

  特にどの演者、演技と云うのではなく、ビギナーの皆さんも
含めてすべての出演者が真剣に取り組まれておられるのが
本当に感じられました。

 また、スタッフ作業も含めて会員全員での協力開催も
素晴らしいことです。

 本当に有難うございました。

さて、次回は個別の項目について、詳しく考察を加えたい。

 


(つづく)


その1「出発点」 (2010/3/22)

ymg46昨年2月の第46回YMG発表会のフィナーレの場で鈴木前会長から鳥海新会長(3代目)へのバトンタッチが発表された。 YMGは2008年12月に創立50周年を迎え、昨年4月から会の運営も新体制になった。私も副会長として新会長を支える立場となった。

この時点で考えたことは、YMGの年間最大行事であるマジックフェスティバル(ステージ発表会)を一から考え直してみようということだった。私は1987 年にYMG入会以来、約20年間発表会に参加してきた。長年の蓄積により、発表会の形式、企画、運営などは確立し、毎年多くのお客さまが楽しみにしている ようなマジックイベントになっていた。しかし、私自身は何かが足りないという思いが年々強くなっていた。準備スケジュールは毎年定例化している一方で、新 しい企画、試み等の要素が少なくなっていたことだ。いわゆるマンネリ化に陥っていたといってもよい。

そこで、まず会の運営方法から変える必要があると思った。
従来のYMGの運営形態は、会長・副会長のほかに6〜7人の役員が選任され、約10人からなる役員会が企画・運営面の中心であった。経験豊富な役員が仕事 を分担しているため、会の行事は滞りなく実行される。一方で役員と一般会員の間で意識のギャップが生まれ、一般会員の意見やアイデアが会の運営に反映され にくいという問題点が目立ってきた。また、役員会中心に行事の準備をするために、発表会の準備を開始するのは夏の行事が終わってからという形が定着してし まった。これでは、なかなか新しい企画・試みを実行するのが困難である。

そこで、昨年4月の新年度より会の運営を「役員会」方式から「実行委員会」方式に変更した。役員会は会長と二人の副会長の3人だけとし、他の会員はいくつ かの実行委員会のいずれかに参加するという形態となった。

その2「実行委員会の立ち上げ」 (2010/4/5)


昨年(2009年)4月のYMG総会で新年度の役員(会長、副会長)が信任され、新しく発足する実行委員会の構成およびそのリーダーが併せて承認された。

実行委員会の構成は、以下の4つである。
■合宿(内部イベント)実行委員会 
■テーブルマジックを楽しむ会実行委員会
■マジックフェスティバル(発表会)実行委員会 
■運営委員会
 (会計係、ホームページWG、例会企画WG、対外活動WG などを含む)

私はマジックフェスティバル(発表会)実行委員会のリーダーに推薦され、快く引き受けることにした。

全会員は少なくとも1つの委員会に参加することになったので、参加希望調査票を5月の第1例会までに提出してもらうことにした。

発表会実行委員会を希望した会員は当初18人で、最年少の高校生会員、新人4人、中堅、ベテランがバランスよく含まれていた。みな、何をやったらよいか分からないながら、発表会を創る作業に参加したいという意思表示をしてくれたのが嬉しかった。

リーダーとしての最初の仕事は、発表会実行計画の基本方針のたたき台を作り、メンバーに全体像を示すことである。

次回は私が5月の第2例会で発表した「第47回(2010年)発表会実行計画 基本構想」について紹介したい。


その3「新しい発表会の構想」 (2010/4/26)


昨年2月の第46回発表会が終わってから、次の発表会はどんなものにしようか、ずっと考えていた。
そして5月のゴールデンウィーク中に自分なりの構想をまとめた。その直後に開催された役員会でまず役員と他の実行委員会のリーダーに説明し意見を求めた。特に異論は出なかったので、5月の第2例会で会員全員に構想を説明することにした。

以下がその内容である。

         『第47回(2010年)発表会実行計画 基本構想』

                                      2009.5.28
                  マジックフェスティバル(発表会)実行委員会
                               リーダー 中村 安夫


1.基本構想
 2009年度からYMGで導入された実行委員会方式のメリットを生かし、
以下の取り組みを行いたい。

・早期準備開始
・新生YMGを印象付ける新しい試み
・多くの会員のアイデアを結集

2.大日程

5月28日
・実行委員会メンバー発表
・希望演目調査(第1次)

6月〜7月
・第2会場調査、下見
(第1優先は磯子公会堂とするが、抽選落選時に備え、代替会場を確保)

・外部照明スタッフの調査、見積り
(新しい照明スタッフの可能性を検討)

・新看板の検討
(デザイン、費用、保管を含めて検討)

・プロローグの検討開始
(新入会員が4〜5人見込まれるため、早期に検討開始)

・ショー全体のテーマの検討
(従来、未検討だったが新たに検討)

・10月以降のリハーサル会場を順次予約(4ヶ月前)

8月
会場抽選申込(複数回)
9月
希望演目調査(第2次)
10月
オーディション(キックオフ)

11月〜2月
リハーサル

2月〜3月
本番
打ち上げ会

★その他の検討項目
・ブルゾンの追加発注
・チケット配布宛先リストの整備
・チケット配布方法(外部/内部)の検討
・新規客層の開拓(子供、学生、その他)
・パンフレットの作成検討
・ビデオ業者の選定
・会場整理用アルバイトの検討


次回は、この構想が今回の発表会でどこまで実現できたか、考察してみたい。

(つづく)


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